2011/10/13

新マイナス金利11 浅はかとしか言い様のないベーシックインカムについて

この記事では、浅はかとしか言い様のないベーシックインカムについて記述致します。

自国通貨政府供給政策 貨幣供給を政府に行い、実質的にマイナス金利を自由に生み出す手法についてにて、新しい内容を記述しております。

筆者が押しているマイナス金利は、通常言われるマイナス金利とは異なります。まず、新マイナス金利1 新マイナス金利について から読まないと意味がわからないかと思いますので、予めそちらから順番にご参照ください。

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新マイナス金利13 アメリカへの適用例
新マイナス金利14 ユーロ圏への適用例



あまりにも浅はかすぎて、取り上げる気もなかったのですが、どうも世間一般ではベーシックインカムを本気で導入してみて欲しいと思っている方もいるようです。

しかし、どんなに経済に疎くとも、ベーシックインカムを現在のギリシャのような国で運用できないことは、なんとなくわかっていただけるかと思います。


そもそもギリシャのような状況では財源がないため、ばら撒き政策を取ることはできません。

仮に日本で導入した場合は、ギリシャの後追いとなる可能性があります。



ベーシックインカム自体は過去に行われた例がないようですが、似たようなものなら既に行われています。

共産主義国家がそれにあたります。

確かに共産主義は完全な平等を目指していると言った理想主義的な考えに基づいていますが、実際の運営時において、完全に理想的な面は消滅しています。

ちなみに、共産主義においては配給制度が行われていました。この制度はベーシックインカムに酷似しています。

この配給制度によって、国民は飢えることがなく、平和に生きていけると言われていました。

しかし、残念ながら、美しく飾られた共産主義国家の裏側では、数百万人の政治犯や強制連行者によって無償奉仕や強制労働を強いられていました。状況は派遣社員より過酷であったと言えます。また、"国民"とみなされない人々に対しては全く平等でもありませんでした。


こちらは、シベリア抑留者の証言を元に作られたラーゲリの再現です。


はじめこそ順調だったものの、最終的にロシア経済は停滞します。

1920年代から1930年代にかけ、経済政策の失敗によって粛清と大飢饉がもたらされ、富の分配は共産党の幹部に偏重するようになります。当然のことながら既に建前通りの共産主義は崩壊しています。

その後、1970年代に入るといよいよ経済は停滞を始めます。

最終的に1990年、ソビエトは崩壊しました。

重要なポイントを簡潔にまとめてみます。

・富の平等な分配によって、国民は公平に生きていけると約束していた
→実際には共産党幹部に偏重した
→いくらお金を持っているかよりも、何人の共産党幹部と知り合いであるかの方が重要だった。

・一定のノルマを労働者に課していた
→動機づけを失い、労働の質が低下した
→国家にもよるが、働けない者は殺されたりすることもあった。

また、重要な点は最終的に崩壊したところにあります。中国などを挙げる方もいるかもしれませんが、既に中国では貧富の格差が激しくなり、共産主義とは言いがたい状況にあります。

ソビエト崩壊後のロシアはデフォルトし、経済は完全に衰退しました。

最終的に崩壊した点は致命的としか言い様がありません。つまり、あまりにも社会主義的な政策は、地に足が着いていない…現実的でない可能性が高いでしょう。

少なくとも食料配給制度のような手法では、現在の経済不況を建て直すことはできないということです。



ちょっと話がそれたので、ベーシックインカムに戻ります。

ベーシックインカムの問題を簡潔に挙げてみます。

・ハイパーインフレに対する予測がない

国民約1億2000万人に毎月7万円を支給した場合、年間約100兆円発行することになります。

仮に国債を増発することによって支出するなら、10年とかからずに国債が2000兆円を超える可能性があります。

こうしたばら撒きを何の基準もなしに続けるなら、急激に現金の劣化が生じ、ハイパーインフレを巻き起こす可能性があります。例えばハイパーインフレによってパン一個の価格が100円から1年で1万円に上昇することも想定されます。

多くの人はハイパーインフレなんて簡単に起こらないと思っているかもしれません。そんなことはありません。意外と簡単に発生します。仮にハイパーインフレが発生した場合、国民全員が破産した状態となり、国際的な信用を大きく失います。

そもそもベーシックインカム推進者はハイパーインフレや国債に対する具体的なプランを全く提示していません。また、経済指標についてのターゲットも無いようです。


・デフォルト対策ではない

ギリシャのような国家に適用できないと言う点は非常に重要です。

国債利回りが上昇した状況が、現在の経済問題の最たるものとなっています。

このような状況を打開するにはハイパーインフレを起こすか、ロールオーバーやデフォルトを起こす以外無いのが現状です。

そのような状況にあるにも関わらず、ベーシックインカムは財源を極端に浪費します。

これを補えるだけの財源は、通常国債の増発以外にありません。

つまり、デフォルトを防ぐことはできません。



個人的に、詳細な説明を記述する必要が感じられなかったため、モノポリーの例などは作成しませんでした。また、ベーシックインカム推進者の方は、BI実行時の具体的な数字を出す必要があるでしょう。

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筆者が個人的に記述した新しいマイナス金利について、興味がありましたら是非ご参考いただければ幸いです。

自国通貨政府供給政策 貨幣供給を政府に行い、実質的にマイナス金利を自由に生み出す手法についてにて、新しい内容を記述しております。

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