長いので三行で…
債務危機と言われているから、世界中の人々は債券が多いことが問題だと思っていた。
だけど、実際には、債券に対して政府の預金が少ない、もしくは全く無くて、更に金利がついていないことが問題だった。
政府の預金を増やして、それに金利をつければ、全部解決。
現在の債務危機は、通常行われたスキームの繰り返しによります。
そのスキームをまず示します。
注意:以下の銀行とは通常、中央銀行を指している。
1、通常のスキーム
そのスキームをまず示します。
注意:以下の銀行とは通常、中央銀行を指している。
1、通常のスキーム
- 政府は債券を発行する。
- 銀行は債券を購入する。
- 政府は預金を得る。
- 政府は債権を償還する。
過程例
- 政府は100円の債券を起債する。
- 銀行は95円で債券を購入する。
- 政府は100円を償還する。
- 銀行の手元には5円分の債券が残ったままとなる。
最終的に5単位の債券が銀行に残ります。
これはプラス金利です。
実際には、償還に必要な預金を足すため、更に債券を発行し償還に充てます。
そのため、償還を繰り返すたびに債券は増え続けることになります。
このプロセスは、インフレを抑制し、過度な成長を抑えます。
しかし、このプロセスではインフレを促進することはできません。
そのため、現在一部の国で見られるゼロ金利、もしくは3%に満たない低金利に設定しても、そもそもインフレを促進する効果はありません。インフレを抑制するレートが低いだけで、インフレを促進するレートは存在しないままとなるためです。
つまり、インフレを促進させるスキームが必要となります。
2、新しいスキーム:ニュースキーム
以下のプロセスを例として実行します。
以下のプロセスを例として実行します。
- 政府は債券を発行する。
- 銀行は債券を購入する。
- 政府は預金を得る。
- 政府は預金を銀行に預ける。
- 銀行は利子をつけて預金を政府に払い戻す。
- 政府は債券を償還する。
過程例
- 政府は100円の債券を起債する。
- 銀行は95円で債券を買い取る。
- 政府は95円を銀行に預金する。
- 銀行は10円の金利をつける。
- 政府は100円を償還する。
- 政府の手元には5円の預金が残る。
ここでは、債券と預金の利回りはわかりやすくしています。
最終的に、5単位の預金が政府に残ります。
これがマイナス金利です。
現実には4から6のプロセスを繰り返すだけです。
より多くの債券があればあるほど、政府はこのスキームを繰り返すことができます。
新しいプロセスでは、仮に、日本全体で100円の現金が存在しており、105円に現金が増えた場合、貨幣価値は100円=105円となります。これがマイナス金利効果を生み出します
一方で、100円償還の債券は100円のままです。このため、政府は5円を手元に残すことができます
では、日本の場合、具体的にどうなるでしょうか?
- まず、日本政府が1000兆円の国債を起債します。
- 中央銀行が1000兆円で買い取ります。0%の利回りの場合。わかりやすくしています。
- 次に、日本政府は1000兆円を預金として中央銀行に預けます。
- 中央銀行は5%の金利をつけます。
- 一年後、日本政府は50兆円を受け取ります。
- 日本政府は50兆円を債務の償還や減税に充てることができます。
1000兆円の債券がある場合、1000兆円の預金を生み出して、毎年、50兆円の金利を得ることで、日本は債務危機を解決できます
この50兆円がマイナス金利に相当します
これにより先進国が抱える経済問題の多くを解決に導くことが可能です
例では財政ファイナンスを部分的に使用しています。
財政ファイナンス-中央銀行による国債の買取-は、本質的な問題−この方法では国債を減らすことができない−を持っています。しかし、新しいマイナス金利政策では国債を減らすことができるため、問題が絡むことは少なくなります。
3、このスキームの効果
このスキームの効果は非常に単純です。
ただし、全て現在(2018-2023年現在の日本)の状況を前提とします。
以下のメリットを持ちます。
以下のデメリットがある。
以下のメリットを持ちます。
- デフォルトの脅威がなくなり、債務返済が安定化する。
- 財政収支が改善し、政府の財政再建を容易化する。
- このスキームは貨幣が希薄化する。これはマイナス金利効果とも呼べる。これにより、政策金利の下限を突破することが可能となり、流動性のわなを解決する。
- 従来は、通貨価値が上昇しやすかったが、このスキームは通貨価値を下落させる。
- 通貨安は、外需をより容易に得やすくなる。貿易収支を改善する可能性がある。
- スキームの規模に応じて、減税や公共投資拡大が可能となる。
- 通貨安と財政収支の改善により、貿易収支と財政収支を改善させ、双子の赤字を解決する可能性がある。
- 公共投資拡大によって、内需拡大を容易にする。
- 公共事業の拡大によって、雇用創出を促し、プラスの乗数効果を生み出す。(一定の条件下において有効需要を増加させたときに、増加させた額より多くの国民所得が拡大する現象。)
- 死に金も希薄化の対象となる。これにより積極的な投資と、長期的な死に金の無効化を実行する。
- このスキームは富裕層ほど損失を出し、貧困層ほど利益を生み出す効果をもつ。これによりジニ係数の大きな国家ほど、貧富の格差を縮小する効果がある。
- マイナス金利幅に応じてインフレが生じる。
- 対象となる通貨建ての資産が、それに応じて希薄化する。
- 長期間に1度の頻度でデノミネーションを行った方が良い可能性がある。
- 先進国が同時に行った場合、新興国は急激な通貨高に見舞われる可能性がある。この場合、新興国の成長にブレーキがかかる。
よって、このスキームは、先進国諸国で見られる、債務危機、公共事業の過度な縮小、社会保険制度の崩壊、失業率の高さ、貿易収支の改善、財政収支の赤字、貧富の過度な格差、流動性の罠を同時に解決する。
4、実行する上で、無視できない経済指標の傾向
常に重要な指標傾向:最大の問題
重視すべき相性の良い指標傾向
相性の良い指標傾向
悩ましい指標傾向
相反する指標傾向(良くも悪くもない)
これらの予測は、私が今作っている未発表の新しいアプローチで割り出しています。
補足:各証券の特徴
各証券には以下の特徴がある。
定義
マイナス金利金額と金利率は下記の数式で表現することができた。
数式6:預金金利、債券金利、株式金利、債券総額、預金総額、現金総額、株式総額からマイナス金利と金利額を算出
D : Deposit : 預金
B : Bond : 債券
C : Cash : 現金
S : Stock : 株式
I : Interest : 金利
DI : Deposit Interest : 預金金利
BI : Bond Interest : 債券金利
SI : Stock Interest : 株式金利(配当金と株価変動金額)
IR : Interest Rate : 金利率
事例6
政府の状況は以下の通り。
Deposit : 300
Bond : 1000
Cash : 100
Stock : 600
Deposit Interest : 3
Bond Interest : 30
Stock Interest : 30
-5%のマイナス金利を実行したい。では、金利は?
常に重要な指標傾向:最大の問題
- 出生率(2.08を超えても下回っても意味がない。常にバランスを取る必要がある。これは常に最も重要で無視してはならない指標となる。)
重視すべき相性の良い指標傾向
- 財政収支の赤字を生み出す (赤字である限り、このスキームは実行しやすい)
- 公共事業を拡大させる (GDPを上昇させる。無駄にならない限り良い傾向。)
相性の良い指標傾向
- 財政収支を黒字化する (政府の財政が健全化しているため、良い傾向)
- 通貨高を生み出す (よりこのスキームを実行できる)
- 内国債発行を抑制する (このスキームの主な目的)
- 公共事業を縮小させる (過度な公共事業拡大は縮小させなければならない)
悩ましい指標傾向
- 内国債発行を促進 (このスキームを実行しつつ行うことは勧められない操作。本来の目的に反する。しかし、急激な成長をもたらす可能性がある。)
- 通貨安を生み出す (このスキームがもたらす効果ではあるが、この傾向が強くなった場合には注意しなければならない。だが、少しの操作で通貨安が大きく起こせるなら、使い方次第で急激な成長が可能かもしれない。)
相反する指標傾向(良くも悪くもない)
- 通常のスキーム (本来行っている行動と正面からぶつかる行動。しかし、このスキームの効果が薄れる可能性がある。良い面と悪い面がある。)
これらの予測は、私が今作っている未発表の新しいアプローチで割り出しています。
補足:各証券の特徴
各証券には以下の特徴がある。
- 現金:ゼロ金利
- 預金:プラス金利
- 債券:マイナス金利
- 株式:ハイブリッド金利(プラスマイナス金利)
定義
- 現金:紙幣と硬貨、プリペイド電子通貨
- 預金:政府の預金、預金、定期預金
- 債券:国債、地方債、社債
- 株式:株式、投資信託、ETF、外貨預金、仮想通貨
- 金利:政策金利
- 金利率:政策金利利回り
- 債券金利:国債金利、地方債金利、社債金利
- 株式金利:インカムゲイン、キャピタルゲイン、スワップポイント
マイナス金利楽と金利率を推測する数式
マイナス金利金額と金利率は下記の数式で表現することができた。
数式6:預金金利、債券金利、株式金利、債券総額、預金総額、現金総額、株式総額からマイナス金利と金利額を算出
D : Deposit : 預金
B : Bond : 債券
C : Cash : 現金
S : Stock : 株式
I : Interest : 金利
DI : Deposit Interest : 預金金利
BI : Bond Interest : 債券金利
SI : Stock Interest : 株式金利(配当金と株価変動金額)
IR : Interest Rate : 金利率
事例6
政府の状況は以下の通り。
Deposit : 300
Bond : 1000
Cash : 100
Stock : 600
Deposit Interest : 3
Bond Interest : 30
Stock Interest : 30
-5%のマイナス金利を実行したい。では、金利は?
つまり、これらの数式で何が言いたいのかと言うと…
- すべての証券の金利が少ない
- すべての証券の時価総額が大きい
この場合、より規模の大きなマイナス金利を実行できると言う意味です。
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