前述のデノミネーションなどで記述しましたが、インフレを継続的に生じさせるためにマイナス金利を用いると貨幣の劣化が生じます。
自国通貨政府供給政策 貨幣供給を政府に行い、実質的にマイナス金利を自由に生み出す手法についてにて、新しい内容を記述しております。
通常言われるマイナス金利とは異なりますので、まず、新マイナス金利1 新しいマイナス金利について から読まないと意味がわからないかと思います。予めそちらから順番にご参照ください。
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新マイナス金利8 新しいスタグフレーションを想定する
新マイナス金利9 中央銀行による国債の買い取りについて
新マイナス金利10 従来のマイナス金利について
新マイナス金利11 浅はかとしか言い様のないベーシックインカムについて
新マイナス金利12 具体的なインフレターゲット
新マイナス金利13 アメリカへの適用例
新マイナス金利14 ユーロ圏への適用例
・マイナス金利による通貨価値を予測するには
マイナス金利では債務を減らし、税金を減らし、貨幣価値を下げることができます。
そのため、債務と貨幣価値の下振れによって通貨高対策は自然に取られることになります。
つまり、単純に通貨安を引き起こしたいならマイナス金利を行うだけで対応が取れます。
推測するための非常に大雑把な式を記述してみます。
NCP = OCP * ( TMS / ( TMS + GMS ) )
NCP : 予測通貨価値
OCP : 旧通貨価値
TMS : 中央銀行による全貨幣供給量と硬貨供給量
GMS : 政府に対する貨幣供給量
マイナス金利を行うことによって、貨幣自体が希薄化します。それにより自然と貨幣価値はさがることになります。
・通貨価値を意図通りに操作するため、警戒すべき指標
マイナス金利3 債務と貨幣供給量のバランスに書いたように債務、貨幣のバランスや…
R=M/D
R:比率(以下MDR)
M:貨幣
D:債券
R=33%から300% を推奨します。より安全性の高いレンジは50%から200%です。
マイナス金利5 デノミネーションで記述したように、インフレーションレートには警戒が必要です。
インフレーションレートの推奨レンジは3%から7%です。
また、マイナス金利1 マイナス金利についてで記述した指標にも警戒します。
B=(G+A)/D
G : 一人あたりGDP
A : 一人あたり家計金融資産
D : 一人あたり総債務
Bを100%から300%にレンジを定めます。
以上の経済操作基準は安定的な経済運営を狙うための筆者が勝手に作った基準に過ぎません。GDPなどが急激に変動した場合は、それに連動して変動させる必要があります。
仮に他国通貨が急激に劣化したとしても、それに連動させるのは危険かもしれません。
しかし、GDPの予測がマイナスに転じた場合などはマイナス金利を行う必要があるでしょう。ある程度の連動に抑える必要があります。あまりにも緊密な連動は行うべきではないでしょう。
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