この記事では人口とGDPについて記述いたします。
1960年から2011年のエジプト人口推移です。
直近で8000万人を超える大国となっていることがわかります。
また、人口の増加ペースは80年代に若干加速しているのが確認できる程度です。基本的に滑らかな増加ペースを維持しています。
2011年のエジプト人口ピラミッドです。
人口のピークは0-4に形成されており、非常に若い国となっていることがわかります。当分高齢化の懸念はありません。
1960年から2011年のGDP推移です。
1990.8 イラクによるクウェート侵攻。
この頃より反米・イスラム復古のイスラム原理主義の影響力の拡大。
1990 12.31~1991.1.1アスワンやルクソールで20時間も雨が降り、
泥レンガの家が多数溶ける被害が出る。
1991 1月~2月。湾岸戦争でアメリカを中心とする多国籍軍に協力する。
1992 カイロ大地震
2002年から2007年にかけて非常に強い下向きの力が働いているのがわかります。商品価格の負担は、経常収支などを見たところ、それほど問題でも無かったようです。このあたりの裏付けが重要なのですが、十分に論理的な物がありません。
考えられるのはイラク戦争(2003-2010)でしょうか?
ただ、個人的には納得できる裏付けではありません。この時期は安定的に国家として利益を上げていたためです。
4大外貨収入源(観光,運河通航料,石油輸出,出稼ぎ者による外貨送金)が貿易赤字を補填する経済構造をとっており、これらには2002年から2007年に問題は生じていません。
2004年前後にはインフレが急激に加速している期間もありましたが、もしかすると穀物価格などの高騰が影響を及ぼしているのかもしれません。
日本国内の情報だけではわからない点が非常に多い国となっています。
特に近代史については、ほとんど詳細な情報が記述されていません。最近でも興味を持たれていたのはムバラク大統領の退陣くらいのもので、細かい記述が得られないようです。
比較的細かい記述があったのは…
http://ameblo.jp/fifi2121/
…フィフィさんのブログくらいでした。ん? フィフィさんってこんなに美人だったっけ?(失礼…(^_^;))
どうもエジプトと言うと、古代エジプト以外は全く存在感が無い扱いとなっているのかもしれません。
まぁ、実際に観光収入はエジプトにとって大きな収入源となっていますから、古代エジプトが重要なのは確かですが、これだけでは、これからのエジプト経済を見極めることはできそうにありません。
近年、エジプトでは工業が成長する傾向にあります。東芝などもテレビの製造工場をエジプトに建設していたかと思います。
エジプトに工場を建設すれば、中東からアフリカ、EUへの輸出を積極化できます。また、平均所得が年20万円ほどとなっており、安い人件費を期待できます。ただし、中東情勢には警戒が必要となりそうですが、日本に存在する企業が移転するには非常に優良な候補の一つと言えるでしょう。
最近、韓国へ進出する頭の残念な経営者が多いですが、彼らが提供すると言っている安い電気代、低い税金、安い人件費など、いずれ覆るであろうことは想像に難しくありません。というか、韓国人が凄まじい嘘つきであることは直ぐにわかるかと思うのですが、余裕のない日本人経営者は特に引っかかる傾向にあるようです。
エジプトは一つの有力な候補でしょう。後はインドネシア、台湾、ベトナム、タイ、トルコなどが挙げられます。この中で最も安定的な国は台湾でしょう。また、どの国でも韓国より良い国と言わざるを得ません。
ちょっと話がそれましたが、非常に安い人件費と、直ぐ近くから運ばれる石油・天然ガスと言った鉱物資源は非常に大きな魅力の一つと言えます。将来的には電力の主要な供給源となりえますから、進出先としてはなかなか良い場所と言えるでしょう。
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