イギリスの経済指標6 失業率・企業信頼感指数・消費者信頼感指数

2011/08/30

☆★★ 経済 経済指標 日本語

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イギリスの経済指標を確認します。

失業率、企業信頼感指数、消費者信頼感指数について記述いたします。

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1971年から2011年の失業率推移。

今からしてみると1970年代と2000年代は6%を切る状態となっており、比較的小康状態と成っているのがわかります。

しかし、1978年の第二次オイルショック以降では失業率が高い状態が続いており、苦しい経済運営が続いているのがわかります。

直近では量的金融緩和からなのか、ポンド安からなのかわかりませんが、1980年代よりは落ち着いた推移となっているようです。




2004年から2011年の企業信頼感指数推移です。

ごく短い推移ですので、余り参考にはなりませんが、2009年の落ち込みが致命的なレベルにあったことがわかります。

また、恐らくポンド安からか、直近では高い水位となっているようです。




1981年から2011年の消費者信頼感指数推移です。

1980年代後半には金融での成功からかプラスとなりますが、90年前後に見られた急激なインフレの高まりから大幅なマイナスとなります。

その後、ゆっくりとしたペースで景況は回復。

世界金融危機では大幅な景況の悪化から指数は大幅なマイナスが続いています。



イギリスの債務は既に£900billionを超えています。

参考:http://www.debtbombshell.com/

ちなみにGDPは$2.25 trillion(2010)となっています。1$=1.5£で換算するなら£1.5trillionのGDPとなります。あくまでも参考値に過ぎませんが、この場合、GDPに対する債務割合は60%です。

※この債務に地方債などが含まれるかはわかりません。データ元によっては対外債務GDP比が380%に達するとのデータも存在します。申し訳ございませんが、このあたりは現在、筆者の情報不足となっています。

今後、2011年には債務が£1.1trillionにもなると言われており、急激な債務の拡大が懸念されているところです。

イギリスは、高齢化にも苦しんだ後、製造業が軒並み衰退し、企業によっては海外に買収されています。なかなか悲惨な状態が続いてきたことがわかります。

今後は金融でも製造業でもなく、何らかの分野を発展させる必要に迫られていると言えますが、具体的に、どのような分野で外貨を稼ぐことができるのかについては、全くメドがたっていないのが実状と言えます。

もはや八方塞がりとも言える状態にあるだけに、今後の政治的な運営が最も注目される国家の一つと言えます。

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