3月の震災以来、日銀はマネタリーベースを急激に増加させています。
ちょうど前の記事で使いましたので、ここでも転載します。
さて、この間のGDP推移を見てみましょう。
ちょっと持ち直してはいますが、2年程度の改善で頭を打っています。
こちらも前の記事で使いましたが、同時期為替変動の参考として転載します。
GDPを先行する形で円安を生み出しますが、すぐに頭打ちとなっています。
つまり、日銀の量的金融緩和策は、ごく短期間、若干の経済効果しかもたらさない事がわかります。ただし、今回のような震災による経済のダメージには若干の鎮痛作用をもたらすことは確かでしょう。
しかし、この間の国民生活は地獄でした。
参考:貯蓄率減少は本当なの? 家計の貯蓄率をグラフ化してみる
破産による自殺や心中など痛ましい事件が相次いだ時期と言えます。こうした流れは現在でも続いており、経済的な苦境に変わりはありません。
今回の日銀の動きは震災による急激な為替変動を抑えつつダメージを受けた国内産業を安定化させる事ができるのかが重視されていたかもしれません。
また、今後も続けるかどうかははっきりとしないため、一時的な緩和で終わる可能性も無視できません。
とは、言ったものの、やはり日銀がそこまでしなければならないほどの状況にあるとも言えるでしょう。今後も日銀の展開には注意が必要となりそうです。
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