オーストラリアの経済指標を確認します。
この記事では、経常収支、貿易収支、為替レートについて記述致します。
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1971年から2011年の為替レート推移です。
1983年 豪ドル変動性相場へ
2002年にはボトムを形成し、その後の商品価格高騰に伴い豪ドルは上昇傾向にあります。
2007年の世界金融危機では一度相場が崩れましたが、米ドルの希薄化が進んだため、直近では高めの推移となっています。
1971年から2011年の貿易収支推移です。
オーストラリアは輸出品目の約半分が農業、鉱工業によるところが大きくなっています。
そのため、原油関連と工業製品の輸入負担が大きい傾向にあり、これが貿易収支を圧迫する傾向にあります。
ポイントは2002年と2007年以降となります。
2002年には通貨安から貿易黒字となりました。
2007年以降の世界金融危機以降では、中国人民元の上昇と日本円の上昇により、豪ドルの上昇と米ドルの下落からくる為替摩擦を上手く回避しています。また、直近では商品価格の高騰が貿易黒字を支えているようです。
1959年から1980年の経常収支推移。
1972年からは黒字転換を見せましたが、1973年に第一次オイルショックの余波を受け赤字転落。その後、1978年に向けて赤字額を広げています。
1959年から2011年の経常収支推移です。
やはり基本的には豪ドルの変動と商品価格の影響が見て取れる傾向となっていますが、最終的には配当・利息祓いが非常に大きな重石となっている可能性が考えられます。(残念ながら内訳は手に入りませんでした。)
オーストラリアの問題点は以下のようになります。
・農業、鉱工業依存の産業構造
・慢性的な経常赤字
こうして見ると意外と欠点が少ないかもしれません。
今後は製造業などを発展させる必要があるかもしれません。
ウランの埋蔵量も多いので、何気に原子力政策の影響を受ける国でもあります。
今後も経常収支の推移には警戒が必要となりそうです。
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