そんなわけで付箋を無くす前にこちらに記述しておきます。
・ハイパーインフレ分析
有名な例を挙げると、1923年ドイツで生じたハイパーインフレと、2000年代ジンバブエで生じたハイパーインフレになります。
他にもハンガリーや、終戦直後の日本でも似たような事例は見られます。
問題は、これらの国家では非常に緊張した政治環境であったためか、色々な情報が手に入りません。特にドイツについて調べてはいますが、残念ながら色々な指標が手に入りませんでした。
日付 | 流通通貨 億MARK | 為替相場 $/MARK | 物価 |
1913 | 戦前 | 4.2 | 1.0 |
1914.06 | 63 | ||
1918.11 | 停戦 | 2.3 | |
1919.05 | 420 | 13.5 | 2.8 |
1919.12 | 501 | 46.8 | 8 |
1920.01 | 511 | 64.8 | 15 |
1920.06 | 683 | 39.1 | |
1921 | |||
1922.06 | 1802 | 320 | 82 |
1922.12 | 1475 | ||
1923.06 | 17.3 兆(1.7*10^13) | 7800 | |
1923.10 | 2.5*10^18 | ||
1923.11 | 4*10^20 | ||
1923.12 | ???? | 1兆倍 |
この後、最終的に1レンテン:1兆マルクでデノミが行われています。
わかるのは1922年12月から1923年12月にかけて1475倍の物価から約1兆倍と、677,966,101倍に物価が上昇しています。
その直前の1922年6月から1922年12月にかけて物価が約17.98倍に上昇している点も気がかりと言えます。
金とマルクのレートは次のようなデータあります。
興味深いのは物価と同じように1兆倍となっている点でしょうか?
桁がえらいことになっていますが、物価とあまり変わりありません。
典型的なハイパーインフレの事例は以下のようになります。
Highest monthly inflation rates in history[46] | |||||
---|---|---|---|---|---|
Country | Currency name | Month with highest inflation rate | Highest monthly inflation rate | Equivalent daily inflation rate | Time required for prices to double |
Hungary | Hungarian pengő | July 1946 | 4.19 × 1016 % | 207 % | 15 hours |
Zimbabwe | Zimbabwe dollar | November 2008 | 7.96 × 1010 % | 98 % | 24.7 hours |
Yugoslavia | Yugoslav dinar | January 1994 | 3.13 × 108 % | 64.6% | 1.4 days |
Germany | German Papiermark | October 1923 | 29,500 % | 20.9 % | 3.7 days |
Greece | Greek drachma | October 1944 | 13,800 % | 17.9 % | 4.3 days |
Taiwan (Republic of China) | Old Taiwan dollar | May 1949 | 2,178 % | 11% | 6.7 days |
やはり基本的には終戦後に見られるようです。
ジンバブエドルのインフレは次のようになります。
Zimbabwean inflation rates (official) since independence | |||||||||||
Date | Rate | Date | Rate | Date | Rate | Date | Rate | Date | Rate | Date | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1980 | 7% | 1981 | 14% | 1982 | 15% | 1983 | 19% | 1984 | 10% | 1985 | 10% |
1986 | 15% | 1987 | 10% | 1988 | 8% | 1989 | 14% | 1990 | 17% | 1991 | 48% |
1992 | 40% | 1993 | 20% | 1994 | 25% | 1995 | 28% | 1996 | 16% | 1997 | 20% |
1998 | 48% | 1999 | 56.9% | 2000 | 55.22% | 2001 | 112.1% | 2002 | 198.93% | 2003 | 598.75% |
2004 | 132.75% | 2005 | 585.84% | 2006 | 1,281.11% | 2007 | 66,212.3% | 2008 | 231,150,888.87% (July) |
やはりしっかりとハイパーインフレを分析するなら6つの事例を分析する必要がありそうです。
・デフォルト分析
債務不履行は企業で言うなら倒産に当たります。
日本で言うなら二度支払いが滞ると銀行での取引が行えなくなり、倒産となる可能性が高まります。
国家では2つの事例が存在しています。
2001年12月 アルゼンチンは外国債に関してデフォルトを宣言した。
2008年12月12日 エクアドルは同国政府が発行した外貨建て債務についてデフォルトを宣言した。
要は、もう支払いませんと宣言する行為です。
アルゼンチンでは1990年ころから急激なインフレなども見られており、ハイパーインフレの分析と合わせてみる必要がありそうです。
2002年からのアルゼンチンペソの動きはやはり不安定な状態となっています。
そういえばアジア通貨危機などの時はドルペッグ制をとっていた国がターゲットになっていた記憶がありますが、これもそうしたターゲットとなっただけなんでしょうか?
以上のような極端な事例について調べている根本的な理由とは、金とアメリカドルのレートを見ていたら…
何かの前兆であるのか見極める必要があると思えてならないためです。
EU諸国の債務危機、アメリカドルの信用不安、日本長期低迷の問題など、明らかに経済的な問題を端に発しているものが多く見られます。
恐らく、経済的な解決策の欠如が現在の様々な問題を悪化させている可能性があると個人的には思えてなりません。
・学力推移分析
こちらは経済の分析とは異なります。
近年ゆとり世代に対して馬鹿であると言った蔑視が極端な形で表現されています。
これが本当であるか分析したいと考えたためです。
実際に無能化している場合、将来的に日本の成長はより低迷する”かも”しれません。
ただ、筆者自身は10年前と比較してせいぜい7%程度の能力低下ではないか? と推測しています。
まぁ7%落ちれば十分かもしれませんが、このあたりも正確な推移とともに分析する必要があります。
正直今の時点ではなんとも言えません。
少なくとも数十年単位のデータが必要となります。
出来ればIQがいいのですが手に入れるのは難しいでしょうね。
データ不足でタイトルだけになっているものは、結構あるかと思ったら3件しかなかったようです。
今後、こうした事例についてしっかりとした資料ができたら上げてみたいと思います。
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この度はコメントをいただき誠にありがとうございます。
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