この記事では、経常収支・貿易収支について記述致します。
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1994年から2011年の経常収支推移です。
農作物(22.1%)、畜産物(33.4%)、石油(9.3%)などが主要な輸出品となっています。残りの35.1%が工業製品です。
結局のところ、厳しい経済運営の迷走も、比較的強い一次産業に支えられていたと言うことです。
1994年から2009年のアルゼンチン経常収支の内訳です。
財が何を指すのかいまいちよくわかりません。適当にグラフを作ったら経常収支なのかいまいちわからないグラフとなってしまったようです。
財が貿易収支の値に近くなっています。
…作ったのは失敗だったかもしれません。
ただ、所得収支を見てもわかるようにアルゼンチンは債務国となっています。
1967年から2011年の貿易収支推移です。
インフレーションレートの記事で記述した推移の裏付けと大体同じため、こちらにも年表を記述します。
1976年 軍事政権の弾圧によりペロン派の政治家・労組指導者を次々と逮捕。3万人の行方不明者をだす。(世界的に、この時期は1971年ドルショックと1973年の第一次オイルショックの影響を受けていることが多くなります。)
1982年 フォークランド紛争 アルゼンチンの敗北に終わる
1985年 経済的な混迷が深まり、IMFがスタンバイ融資を実行
1989年 債務危機や経済対策の迷走から平価切下げを断交し、ハイパーインフレを誘発(本位貨幣の金含有量を減らし体外価値を下げる)
1989年12月 更に旧通貨オーストラルを切り下げ(通貨高)
1990年には2000%もの上昇が見られます。前年の平価切下げなどの影響を受けています。
この時期にはIMFや世界銀行から融資などを受け続けています。
1992年 新ペソの導入
2001年11月14日 アルゼンチン国債デフォルト
2002年 変動性相場へ移行
ハイパーインフレを起こした1990年からはさすがに貿易赤字が連続しています。
2002年の変動性相場へ移行して以来は好調な推移を見せています。
思ったより貿易収支などは好調となっているのがわかります。
変動性相場へ移行後は、意外にも黒字が続いている事がわかります。
ただ、直近では再び貿易収支が悪化し始めており、経済危機への警戒が必要となりそうです。
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