この記事ではインフレーションレートについて記述致します。
関連記事
カナダの経済指標1 人口・GDP
カナダの経済指標3 政策金利・10年物国債利回り・GDP債務比
カナダの経済指標4 経常収支
カナダの経済指標5 貿易収支
カナダの経済指標6 株価指数
カナダの経済指標7 為替レート・失業率
カナダの経済指標8 企業信頼感指数・消費者信頼感指数
カナダの経済指標9 工業生産高
1915年から1950年のインフレーションレートです。
1914年から1918年にわたり、当時は自治領であったカナダは宗主国イギリスと共に第一次世界大戦に参戦。この影響により戦時需要からインフレが加速した。
その後、世界的な生産体制のダブつきに伴い急激で深刻なデフレを生じる。
1929年の世界恐慌では、より深刻なデフレを経験した。
その後、第二次世界大戦では一時的な落ち込みを見せている。この時期にも戦争による需要があったがインフレが生じなかった。インフレが表れるのは終戦後となる。その後、生産調整からインフレは再び収束する。
1950年から1980年までのインフレーションレート。
1950年から1953年にかけて朝鮮戦争が勃発。
その後はお決まりの生産調整からデフレが生じています。
1960年から1975年にはベトナム戦争となっていますが、こちらは参戦していないため、影響が軽微です。
むしろ大きな影響を及ぼしたのは1973年の第一次オイルショックでしょう。
大きなインフレが生じているのがわかります。
その後、1979年の第二次オイルショックで更にインフレが継続します。
1980年から2011年のインフレーションレート。
1979年の第二次オイルショック以降高いインフレが続きます。
1985年のプラザ合意後にはインフレも大分落ち着き、90年代以降では更にインフレは落ち着いた傾向となっているのがわかります。
1915年から2011年のインフレーションレートです。
1960年以前はインフレの裏付けに戦争が深く関わっているのがわかります。
その後は商品価格、為替レートとの関わりが深まっています。
1960年から1980年代まで、商品、為替にはむしろネガティブな影響ばかりを受けてきましたが、直近では莫大なオイルサンドによってむしろ追い風に変わっているのが特徴です。
カナダの石油埋蔵量は莫大なもので、近年の原油価格高騰ではむしろ追い風を受けています。
多くの先進国諸国が原油価格の高騰に苦しんでいますが、カナダの経済はむしろ逆になっているのがよくわかります。
ただ、オイルサンド自体は割高になりやすい傾向があるため、今後の原油価格次第では一概に断言できません。
特に日本で頻繁に言われることのある重油質のオイルを生成する藻などが中東諸国などで盛んに生産されるようになれば、却って不況に陥ることもあるかもしれません。
カナダ経済は原油価格に警戒が必要となりそうです。
次の記事
カナダの経済指標3 政策金利・10年物国債利回り・GDP債務比
関連記事
カナダの経済指標1 人口・GDP
カナダの経済指標4 経常収支
カナダの経済指標5 貿易収支
カナダの経済指標6 株価指数
カナダの経済指標7 為替レート・失業率
カナダの経済指標8 企業信頼感指数・消費者信頼感指数
カナダの経済指標9 工業生産高
0 件のコメント:
コメントを投稿
この度はコメントをいただき誠にありがとうございます。
必ずしもコメントにご返信できるかはわかりません。