直近の数値だけでグラフ化してみます。
ちなみに予想値は-7101億円でした。予想値を若干上回っていますが、ブレの範囲かもしれません。
1月、4月、5月に赤字に転落しています。
やはり震災の影響がダイレクトに現れていたようで、落ち幅がえらい状態となっています。
ただ、若干気になるのは、震災直前にかけて黒字幅が落ちているようにも見えます。このあたりはもう少し長期的に見ないとなんとも言えないでしょう。
ちょっとだけ品目を見てみると…
○輸出
(減少品目) 自動車 : ▲ 38.9% ▲ 4.8
半導体等電子部品 : ▲ 18.5% ▲ 1.2
自動車の部分品 : ▲ 18.5% ▲ 0.8
○輸入
(増加品目) 原粗油 : + 30.7% + 4.4
液化天然ガス : + 33.0% + 1.7
非鉄金属 : + 30.4% + 0.
…やはり主要な輸出品の増加と、主に燃料が需要を急激に伸ばしています。
半導体がむしろ心配ではありますが、自動車は減速感が和らいだ印象です。
そもそも震災自体が1日で戦争数年分の被害をもたらしていることを踏まえると、むしろ影響は軽微だったのかもしれません。あれほどの被害でありながら、このレベルのスパイクを生成しただけにとどまっているのは幸いだったのかもしれません。
現在はギリシャ問題の方が関心の高い話題となっています。この統計は非常に重要ですが、回復を見込む向きがもともと強いため、あまり悲観する必要もないかもしれません。
ただし、今後も赤字が続けば話は別です。
基本的に日本国債はこうした裏付けを持っていたため、消化されやすくなっていましたが、貿易収支が悪化すれば一気に利回りが悪くなる可能性も無視できません。
今後の注目は黒字化になりそうです。
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