この記事では、インフレーションレートについて記述致します。
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1973年から1988年のインフレーションレート推移です。レンジは3%から40%と非常に幅広くなっています。同国の不安定さがよくわかる推移です。
1973年 第一次オイルショック
1975年 ベトナム戦争終結
1979年 第二次オイルショック
1985年 プラザ合意
1986年 逆オイルショック
1989年 カラカソ暴動
オイルショックによって二度のインフレ上昇を見せています。石油輸出国ですから、オイル価格の上昇はむしろ歓迎できるはず…と思いきや、インフレを悪化させています。恐らく急激な環境の変化に適用することができないほど硬直化していたのでしょう。
1986年以降は、逆オイルショックによって石油価格が暴落し、急激にインフレが上昇し始めます。
1988年から1998年のインフレーションレートです。レンジは20%から120%と非常に高めです。
1989年 限界を超えた貧困化によりカラカソ暴動が発生した。(政府公式犠牲者数277人 この数字は信頼されていない。諸説あるが2000人から多いもので1万人と言うものもある。実体は不明。)
同年 アルゼンチン ハイパーインフレを誘発
1990年 油田老朽化から外資を導入する「石油開放政策」を採択した。
1992年 第一次クーデター
1994年 メキシコ通貨危機
1996年 麻薬の主要な密輸中継国となる。
1997年 アジア通貨危機 ベネズエラは政情不安からきついインフレが続く。
1998年 チャベス大統領就任
1989年は南米上昇が非常に不安定に推移しています。
ベネズエラはアルゼンチンのようにハイパーインフレを起こすようなことはありませんでしたが、かなり高いインフレを誘発していることがわかります。
その後、1994年のメキシコ通貨危機から1997年のアジア通貨危機へと新興国情勢は急激に悪化の一途を辿ることになります。
1998年から2011年のインフレーションレートです。レンジは10%から40%となっており、90年代ほどではないにしろ高い推移が続いています。
2002年2月 ベネズエラ通貨ボリバル・フエルテ変動性相場へ移行
2003年2月 1ドル=1600ボリバルの管理固定相場制に移行
2004年 この時期から石油価格の高騰が顕著となります。
2005年3月4日 通貨ボリーバルを12%の切り下げ。1ドル2.15ボリーバルとし輸入抑制を図る。
2007年 世界金融危機
2008年3月 アンデス危機
2009年7月 コロンビアとの外交関係凍結
2010年1月8日 チャベス、ベネズエラの通貨ボリーバルの17%切り下げを発表。1ドルが2.15から4.3ボリーバルに。
2010年7月22日 コロンビアとの国交が断絶
2010年12月15日 コロンビアとの国交が全面的に回復
2010年12月30日 ベネズエラ中銀が通貨ボリバルを切り下げ、1ドル=5.3ボリバル
どうもアメリカなどの推移と逆の動きを見せているようです。
2001年にドットコムバブルが弾けると、2002年へ向けてインフレを低下させています。
2002年には変動性相場へ移行していますが、1年後にはそれを再び固定相場へ戻しています。想定外の為替変動に見舞われたためインフレが上昇したのでしょう。インフレを抑えるために政策金利を上昇させたりしたようですが、なぜだか、そうした市場操作による為替変動を容認しなかったようです。
1973年から2011年のインフレーションレートです。
レンジは3%から120%となっており、非常に不安定な経済情勢が続いたことがわかります。
また、直近でも情勢が安定したとは言いがたい状況が続いていることがわかります。
このようなインフレの急激な変動は、ベネズエラの経済規模に対して大きな富の移動が頻繁に生じている可能性が挙げられます。
まず、外資と国産資本を明確に分けた上で、外資に高額の税金を負荷する必要などがあるかもしれません。恐らくこうした不安定な推移はあまりにも強い外資の圧力を受けすぎているのではないかと思います。
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