インフレ先行指数と言われるCRB指数の推移を分析してみます。
欧米の商品取引所で取引されている先物取引価格から算出される、代表的な商品先物指数のひとつ。原油や金、銀、アルミニウム、トウモロコシ、大豆など19商品で構成され、世界の物価や景気動向の指標として使われています。正式名称は「ロイター/ジェフリーズCRB指数」で、Commodity Research Bureau社が算出しているため一般的には「CRB指数」と呼ばれています。
こちらが1995年から2021年8月までの推移です。
リーマンショック前後の動きが非常に強くなっています。
注釈を追加した画像が下記となります。
ご覧の通り、世界的な景況との相関性が高いため、大きなトレンドに追従していることがわかります。
直近ではコロナショックによる急激な変動が見られますが、リーマンショック前後と比較しても、数値自体の規模が縮小していることがわかります。
リーマンショック後の弱さには中国と新興国での需要減退と、原産国が過剰に供給していることや、商品自体への投資・投機から、ハイテクセクターへの移行が進んでいることが背景に挙げられます。
その象徴としてあげられるのは、ビットコインをはじめとした暗号資産への流入です。暗号資産の方が変動が大きいため、投資家にとっては魅力的となっています。
CRB指数自体は、インフレや成長性の先行指標と見られることが多いですが、直近では勢いを失いつつあります。
日経平均などと比較すると、完全な相関性はありませんが、近い相関性はあります。
コロナショック直後には原油価格がマイナスになったこともあり、かなり弱い推移を見せています。
残念ながら、ETFでは商品総合指数などとの連動性がある銘柄がありません。
しかし、連動している元の商品は全て規模の大きな商品ばかりのため、投機先とした場合には比較的大きな魅力を持つ指数となっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿
この度はコメントをいただき誠にありがとうございます。
必ずしもコメントにご返信できるかはわかりません。