対象となる指標は、人口、GDP、失業率、10債利回り、政策金利、インフレーションレート、輸入量、輸出量、貿易収支、経常収支、企業信頼感指数、消費者信頼感指数、株価指数です。
この記事では、10年債利回り、政策金利、インフレーションレートを記述します。
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ブラジル10年物国債利回りの推移です。
アジア通貨危機後から、様々な発展途上国でデフォルトしたように、ブラジルでもその爪あとを確認することができます。
2000年から2003年に見られる不安定な利回り推移は、アジア通貨危機による新興国への信用不安から資金の巻き上げが起こったことによる利回り上昇と、2002年アルゼンチン・デフォルトによる影響です。
基本的に、こうしたハイパーインフレは、ドルペッグ制を導入していた国が多すぎたために過ぎません。ドルペッグ制は、かなり硬直化した手法で柔軟性に欠けます。また、中央銀行が売り負けてしまうとデフォルトします。この単純な欠点をヘッジファンドに突かれた結果、深刻な新興国信用不安が引き起こされました。
ブラジル政策金利推移です。
基本的な推移の裏付けは国債利回りと変わりません。
特徴的なのは直近の流れです。
2011年以降は国債利回りは低下していますが、政策金利は上昇しています。
これはインフレを予め抑えようとした結果かもしれません。
商品価格の上下が激しく、新興国では特に揺さぶられるような状態になっているようです。
ブラジルインフレーションレート、1997年から2011年の推移になります。
1997年から1999年にかけて急激にインフレが抑えられましたが、その後の新興国信用不安によって高いインフレが続き、アルゼンチンデフォルトと共にかなり高いインフレを招きました。
直近でも5%を超える高いインフレを維持しているのがわかります。
これは通貨価値の上昇と共に、人件費が急激に上昇しているためでしょう。
実際に直近でのBRLはUSDにかなり近づいているのがわかります。
こうしたことから言えるのは、これからブラジルは以前のような農業立国ではなく、産業をしっかりと成長させなければならない状況にあると言うことでしょう。
今後のブラジルは確かに発展しそうです。
こうして見てもブラジル、インドは、中国の水準まで少なくともGDPを成長させることが可能に思えてなりません。
経済的な不安定ささえ無ければ、今後も安定的に成長を望むことができるかもしれません。
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