この記事ではインフレーションレート、政策金利、10年物国債利回りの推移について記述致します。
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80年代には高いインフレでありながら、90年代よりは安定した推移を続けています。
92年代以降インフレレートがかなり上下に振幅する不安定な傾向となっています。これはアパルトヘイト撤廃後の不安定な内政を反映したものでしょう。
また、特に2000年以降はジンバブエの影響が根深くなっています。2003年から2004年の振れもジンバブエの影響による所が大きいでしょう。
2004年以降の上下は南アの安定的な成長と商品価格の上昇によります。
政策金利推移です。1998年から2011年になります。
さりげなく直近では政策金利が低金利になり始めているのがわかります。
これはアメリカの量的緩和策に合わせた動きである可能性があります。
仮に、現在の外部環境で金利を高く設定するとZARが急激に高くなる可能性も無視できません。
こちらは1970年から2011年のUSDZARの為替レートになります。
2002年頃には一度経常収支が黒字化しましたが、その後、再び赤字転落しています。
2009年は金を始めとする商品価格の高騰に伴う動きと言えるでしょう。
南アフリカ10年物国債利回りの1997年から2011年の推移になります。
全体的に非常に高い利回りが続いているのがわかります。
1999年にはネルソン・マンデラが引退し、ターボ・ムベキ大統領が誕生。黒人経済力増強政策を実施し人種格差を解消しようと試みたが中身が伴わなかった。このような強引な政治的手法により信用収縮が起こったが、懸念されたほど経済は変化せず、動揺が収まっているのがわかる。
その後、2006年にかけて信用力が増し、利回りが一桁台にまで落ち着いている。
南アフリカ特有の問題は幾つかありますが、この記事では政治不安、商品価格、経常収支が重要な要素と挙げられます。
どの要素も多くの国にみられる経済的に重要な要素に過ぎません。やはり、こうした重要な指標が国家のバイタル・サインであることを表していると言えるでしょう。
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