経常収支、貿易収支、為替レートの推移について記述致します。
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1975年から2011年のEUR/USD為替レート推移です。
1980年代には急激なインフレと共に為替高進んだ後、直ぐに折り返します。
その後、ITバブル後にまたボトムが形成されています。その後は一定のボックスで推移しているのがわかります。
2000年から2011年の貿易収支推移です。
2004年までは貿易黒字となっています。その後、2004年から商品価格の高騰に伴い、大幅な赤字へと転落しているのがわかります。
主に鉱物性燃料の高騰などが貿易赤字の裏付けとなります。
2000年から2011年の経常収支推移。
若干経常収支は貿易収支よりも赤字額が抑えられています。
こうした経常赤字が継続した場合、国債の格付けが下がる可能性も無視できません。先日、市場で流れたフランス国債格下げの噂も、こうした経常赤字から言われたものでしょう。
フランスだけの不都合では、なかなか反応が鈍い統合通貨ユーロはなかなか悩ましい存在と言えます。そうした特殊な信用体型から、今後も経常赤字は継続する可能性が無視できません。
現在ではEFSFやらEU債の噂やらと色々言われていますが、債券の種類を増やしたところで、いつかは中身が劣化するのは目に見えています。今後は量的緩和、中央銀行の国債買取以外の手法でどのように対応を取るのかが注目されます。
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