この記事ではインフレーションレート、政策金利、10年物国債利回りについて記述いたします。
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1971年から2011年のインフレーションレート推移です。
1973年のオイルショックで如何に日本経済が大きなショックを受けたかがわかります。これ以降、日本はエネルギー源を原子力にも求めていく流れが強まります。インフレをできる限り抑えるためには原発もやむなし…と言った主張は経済的には理解できる内容です。
1985年のプラザ合意後には急速な円高の進行によってデフレが生じています。
2000年以降の不景気ではところどころデフレが生じているのが特徴です。
また、2009年には世界金融危機の影響により急速な円高が進行し、デフレも大きなものとなっているのがわかります。
1973年から2011年の政策金利推移です。
インフレの激しい1970年代、1980年代ですら10%に届いていません。日本の官僚組織が如何に優秀であったかがわかる動きです。
1995年以降は日本全体の無能化が目覚しく、ただ防戦体制が敷かれているかのように超低金利時代を迎えているのがわかります。
この流れは恐らく総債務が1500兆円前後になるまで続くかもしれません。
1987年から2011年の10年物国債利回り推移です。
バブル崩壊後の1990年には8%に乗っています。
その後、日本は円高によるデフレを抑えるため、政策金利を0にして、インフレを抑えます。これにより国債も2%を下回る低金利が続くことになります。国債の殆どを国内の資本で吸収しているのが特徴です。確かに低金利ですが、結果として日本円のパフォーマンスは悪くなかったため低金利が長期間続くことになります。
日本の経済成長は新興国ほどではないにせよ、急激な円高の進行などにも見まわれており、変動が激しい状態が続いています。
変動が激しい一方で、全く金利が変動しなくなるなど、動きが極端な傾向も日本経済の特徴かもしれません。
例えば人口ピラミッドの形成では、団塊世代と言う非常に大きな波を形成しています。
また、プラザ合意後にはニ年ほどで260円台から120円台へ急落していることからも、急激に日本の国際的な信用力が高騰するような事態も招いています。
日本だけで見ると、かなり極端な流れに見えますが、世界的にはもっと激しい成長を見せることもあるので、一概に悪いとも言えませんが、少なくとも変動が激しくなってしまった点には経済的な無能が端的によく表れていると言えます。
かつて江戸時代のような265年間に及ぶ安定期を経験したばかりの国にしては、不安定な流れと言わざるを得ません。
今後はあらゆる経済的な波の変動を上手く誘導していく経済的な技法を生み出す必要があると言えるでしょう。
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