世界携帯出荷台数メーカー別ランキングをグラフ化してみる

2011/03/07

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2010年の世界携帯出荷台数メーカー別ランキングをグラフ化してみます。

元になったのが、次の資料。
Worldwide Mobile Device Sales to End Users in 2010
(Thousands of Units)
Company2010
Units
2010Market Share (%)2009
Units
2009 Market Share (%)
Nokia461,318.228.9440,881.636.4
Samsung281,065.817.6235,772.019.5
LG Electronics114,154.67.1121,972.110.1
RIM47,451.63.034,346.62.8
Apple46,598.32.924,889.72.1
Sony Ericsson41,819.22.654,956.64.5
Motorola38,553.72.458,475.24.8
ZTE28,768.71.816,026.11.3
HTC24,688.41.510,811.90.9
Huawei23,814.71.513,490.61.1
Others488,569.330.6199,617.216.5
Total1,596,802.4100.01,211,239.6100.0
Source: Gartner (February 2011)
こちらをグラフ化してみます。

まずは2009年から
Nokiaが独走状態に近く、トップ3で7割近くを占めている状態です。

また、Otherとして表記した規模の小さなメーカーのシェアが低いです。

こちらは2010年のもの。

小規模のメーカーが急激に増えている点が気になるところです。

LG、ソニー・エリクソン、モトローラが販売台数を2009年から落としています。

特に急激な伸びを示しているのは、Apple、ZTE、HTC、Huaweiの4社。こちらはiPhoneとAndroid端末の跳躍に伴い、シェアも伸ばしています。

ソニー・エリクソンはイギリスになるため…日本のメーカーはトップ10に入っていません。

シャープなども販路さえあればもう少し売れそうな気もするのですが…残念でならないところです。

実際国内で売られている端末は最新のプロセッサを搭載して販売されていることを考えると、機能的にはやはり最高の端末が多いのですが、なにぶん価格が高すぎて世界市場への販売が難しいのでしょう。

日本はPC、タブレット、携帯、スマートフォンと言った情報端末での健闘が見られないので今後も市場への展開が期待されます。

しかし、IT端末の販売台数で強い国が、アメリカ、台湾、韓国、中国であることも皮肉かもしれません。アメリカは技術で稼ぎ、他のアジア諸国は端末の安さで稼ぐ展開です。やはり基本的には消耗戦に成っている感が強いかもしれません。これらの製品で強いアジア諸国は総じて出生率が低く、所得が低いためです。

日本製品は信頼性の高さと高機能が最終的にウリとなりやすいので、新製品が次から次へと出るITでは製品サイクルが短くなりがちであることも日本への逆風となりやすいのでしょう。

実際、携帯市場は2年で端末を買い換えるユーザーが主力となります。

ただ、一方で近年の携帯端末は機能が頭打ちになりつつあるので、もうしばらくすると日本製端末の需要も伸びてくるかもしれません。

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