6月分は反映していませんが、5月までの推移を確認しておきます。
こちらが短期間の推移となります。
直近では貿易収支が良い状態が続いており、豪経済の好調ぶりが伺えます。
長期間で見ると、慢性的な貿易赤字国でしたが、直近では貿易黒字国に変わっています。
これは近年みられる資源価格の高騰による所が大きいでしょう。
例えば主要輸出品の約35%を占める石炭と鉄鉱石はいずれも価格を高騰させています。ここでは石炭の価格を見てみましょう。
直近では一度リーマン・ショック直前に急激なピークを形成し暴落。その後は安定的に値を伸ばしています。
リーマン・ショック直前はカネ余りによる投機的なマネーを吸収した結果でしょう。
直近の推移は石炭の需要が伸びたというよりもUSDの希薄化による相対的な価格押し上げ効果が大きかったためではないでしょうか?
年次ごとの推移がこちらになります。
2000年ごろまでは価格が横ばいとなり、安定的な推移となっていたことが伺えます。
2000年以降では急激に価格を伸ばし、40$前後から120$前後まで高騰させています。
わずか10年ほどで価格を3倍にまで押し上げています。
こうした長期的な高騰は、やはりBRICsの成長とUSDの希薄化によるものかと思います。
現在、コロンビアの石炭なども話題となっているようですが、今後も価格が上昇するようなら、製鉄業界や輸送機器メーカーの調達コスト上昇は避けがたいものとなりそうです。
関連記事
4月までのオーストラリア貿易収支の推移を流し見
4月までの豪小売売上高をチャート化してみる
豪経済災害でGDP-1%へ/米FOMC議事録/イラン軍艦がイスラエルを挑発
なぜミツバチは消えたのか?
豪州大規模洪水/チュニジア・アルジェリア暴動/生活保護世帯141万世帯超
0 件のコメント:
コメントを投稿
この度はコメントをいただき誠にありがとうございます。
必ずしもコメントにご返信できるかはわかりません。